Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans

Aozora Bunko

四

だが、外記の心を聞いてみれば、この人の衷情は身に過ぎて勿体ない。三十三間堂の果し合いといい一乗寺の血戦といい、武蔵にとっては、むしろ慚愧な傷心が多く、誇る気もちなどは毛頭ないが、あの事件は、相当世間の耳目を聳動して、うわさの波を天下に拡げているらしい。

「いや、それは面目ないことです」

武蔵は、心からいった。そして心から恥ずかしかった。こんな人に惚れられる資格など自分にないと思うのであった。

ところが外記は、

「百万石の伊達武士のうちにも、よい侍はずいぶんいる。また、こう世間を歩いてみるに、剣の達人上手も少なくない。したが、尊公のようなのは稀でござろう。末たのもしいというのは尊公のような若者じゃ。まったくそれがしは惚れました」

と、称揚して熄まない。――そしてまた、

「で、今夜は、それがしが一夕の恋を遂げた訳。ご迷惑でも、どうか一献お過ごしあって、存分、わがままをいってもらいたいのじゃ」

と、手の杯を洗い直した。

四

武蔵は心を開いて杯をうけた。そして例のごとくすぐ赤くなってしまう。

「雪国の侍は、みな酒が強うござるよ。――政宗公がおつよいので、勇将の下、弱卒なしで」