Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans

Aozora Bunko

四

彼らのいでたちや隊伍ぶりは、まるで原始時代の軍隊みたいだった。彼らの眼には、徳川の世もない、豊臣の世もない、山は彼らの天地であり、里は彼らのあらゆる飢えを一時に満たす所だった。

「あ、待て」

先頭の一人が、足を止めて、後に続くなかまの者を制した。

二十名も来たろうか、稀れな大鉞を提げたのや、錆びた長柄をかかえ込んだのが、赤い火光をうしろに背負い、黒々と立ち淀んで、

「いたか」

「あれがそうじゃねえか」

すると、中のひとりが、

「オオ、あれだ」

と、武蔵の影を指さした。

約十間ほど隔てて、武蔵は、道を塞いで突っ立っていた。

これほどな殺到に、いっこう無感覚な様子で、彼が立っているのを見ると、この猛獣の群れも、

(おや、こいつ?)

と一応、自分の威勢を疑ってみたり、彼の態度に不審を起して、足をとめずにいられなかった。

――が、それは僅かな間だった。すぐずかずかと二、三名が進み出で、

「うぬか」

と、いった。

爛とした眼で、武蔵は近づいた者を見つめた。彼の眼に縛り寄せられたように、賊も武蔵を睨めすえたまま、

「うぬか、おれたちの邪魔に来た野郎というのは」

武蔵が、一言、