Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans
三
「私にはわからぬ、どうしてだな?」彼はもう一度くりかえした。
「信玄公は戦好き、無名のたたかいをなされます。それに反して謙信公は、終始一貫任侠を旨とし、意義のある戦争をなされます」
こう答えたのは主水であった。今年の晩春越後の国から、この館へ来た頃から見ると、肉も付き血色もよく、健康そうになっていた。おそらくこの土地の風物が、彼の心身に適ったのであろう。悲観的であった精神まで、楽観的になったらしく、言葉にも動作にも活気があった。
「なるほど」と蔵人はそれを聞くと、穏かな微笑を浮かべたが、「しかし私から云う時は、謙信公も信玄公も、いずれもひとしなみの野蛮人だがな」
三
「まあお父様」
と驚いたように、横から声を筒抜かせたのは、美しい乙女の松虫で、「謙信様はわたしどもにとって、恩ある故主様ではございませんか。ほかに云いようもありましょうに、野蛮人などと仰せられて……」
「いやいやそういう意味ではない」蔵人はちょっと手を振ったが、
「なにも私は軽蔑をして、そういう言葉を使ったのではないよ。私の持論から割り出すと、今川であれ北条であれ、浅井であれ朝倉であれ、世のいわゆる武人なるものは、一切合切野蛮人なのさ」