Classiques japonais avec furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans
太夫を独占して、得意げに遊んでいるらしい烏丸光広卿などの一座に対して、
(青くさい公達輩が、なんの猪口才な――)
と、常々の剛毅が、酒に交じって、胸でむらむらしていることも事実であった。
公卿といえば、武家も憚かる厄介者であったが、今の京都の大町人は、そんな者を少しも厄介には思っていない。打割ったところをいえば、お人の良いどうにでもなる――ただいつも位階ばかり高くて金のない階級というだけのものである。従って、金をもって適当な満足を与え、風雅をもって上品に交わり、位階を認めて誇りを持たせておけば、それで彼らは自分たちの指人形のようにうごくことを――この船ばし様は十分に知りつくしている。
「どこじゃ、かんがん様の遊んでござるお座敷は。……ここか、こちらか」
奥まったところの、花やかな灯の映している障子を撫でまわして、紹由がそこを開けようとすると、出合頭に、
「やあ、誰ぞと思えば」
こんな場所に似合わない僧の沢庵が、内からそこを開けて、顔を出した。
二
「あっ、ホウ?」
と、目をまろくし、かつ奇遇を欣び合って、紹由の方から、
「坊主、おまえもいたのか」
沢庵の首すじへ抱きつくと、沢庵も口まねして、