Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans
五
大路打たすは
誰が栗毛ぞ
伊賀の四郎左か
みなにげる
だの、
伊賀どのはそも
千手観音か天目天か
あまた目付に
百与力
などと、童戯の群れまで謡っているのは、みなその板倉伊賀守勝重のことだった。
今の京都の繁昌は、特殊な発達と、変則な好景気に浮わついていた。それはこの都府が、政治的にも、戦略的にも、日本の分れ目を握っていて、重要な作用を持っているからである。
だから、全国中でも、ここがいちばん文化も進歩していたが、思想的に観ると、最も市政に厄介な土地でもあった。
室町時代の初めから、土着の市民は殆ど、武家の殻をすてて町人になり、そしてただ保守的だった。今では、徳川か、豊臣か、そのどっちかの色を持った武士が、互いにこの分水嶺に拠って、次の時代を、虎視眈々と窺っている。
その上、素姓も知れない、またなんで生計を立てているのか分らないような武家が、ずいぶん郎党や一門を養って相当に根を張っている。
また、今に、徳川、豊臣の二つの勢力が、当然、なにかおっぱじめるに違いないから――犬も歩けば棒にあたるを空頼みにして、蟻のように、うようよしている牢人もたくさんある。
その牢人と組んで、博奕、ゆすり、かたり、誘拐を職業にして立とうとする無頼者も殖えるし、飲食店や売女もそれに灯をつける。