Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans

Aozora Bunko

いつの世の中にも多い耽溺主義者だの、刹那主義的な人間も、信長の謡った「――人生五十年、化転の夢にくらぶれば」を、たった一つの真理と奉じて、一生懸命に、酒と女と刹那の享楽で、早死を心懸けている。

それだけならいいが、そういう虚無的な人間も、いっぱしな政治観や社会観を放言し、そして、徳川とも豊臣とも色分けつかない偽装をもって、その時々の世情によって、狡く泳いで、うまい蔓でもあったら掴もうとしているから、ここの市政は並大抵な奉行ではまず睨みがきかない。

そこで徳川家康の眼鑑で、京都所司代にもって来たのが、板倉勝重だった。

慶長六年以来、与力三十騎、同心百名を付せられて、この勝重が、京都の睨み役に任命された時、ちょっとした話が伝わっている。

家康から、辞令をうけた時、勝重はすぐ命を拝さず、

(邸にもどって、一応、妻とよく相談してから、お答え仕ります)

帰邸すると、勝重は妻に向い、任官の沙汰を告げていうには、

(古来から顕職の栄位に擢んでられて、却ってために、家を亡ぼし、身を害した者が史上にも多い。その因を思うに、みな、門閥と内室のわずらいから起っておる。だから誰よりもおまえの心に相談するのだが、おまえは、わしが所司代となっても、市尹〈市の長〉たるわしのすることには、一切口出ししないと誓うなら、任官しようと思うが)