Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans
遺風が残っているし、座主の位置をめぐって、相剋の権謀や争い事はやまないと聞いている。
俗生を救うためにある霊山が、人を救うどころか、却って俗生の人に飼われて、からくも布施経済の習慣によって生きているという現在の風を思いあわせると――武蔵は無言の碑の前にあって、無言の予言を聞かないではいられなかった。
「サ、参りましょう」
先をうながして、お小僧が歩みかけると後ろから手をあげて、呼ぶ者があった。
無動寺の仲間僧である。
ふり顧る二人の前へ、その仲間僧は駈けて来て、まず、お小僧に向い、
「オイ清然、おまえは一体、お客様をご案内して、どこへ行くつもりじゃ」
「中堂まで行こうと思って」
「なにしに」
「お客様が、毎日観音様を彫っているでしょう。ところが、巧くほれないと仰っしゃるもんだから、それなら中堂に、むかしの名匠が作ったという観音様があるから、それを見にゆきませんかといって――」
「では、きょうでなくても、いいわけだの」
「さ、それは知らないが」
武蔵へ憚って、あいまいにいうと、武蔵はそれを引き取って仲間僧へ詫びた。
「御用もあろうに、無断でお小僧を伴れまいって悪いことを致したな。