Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 508 883 caractères · 1017 écrans

Aozora Bunko

「それは、残念なことをいたしましたわい。その子供なら、ゆうべ夜半に、ここの表戸をどんどん叩きましてな――ちょうど手前どもの主人大蔵様には旅立ちの立ち振舞いで、まだ賑やかに大勢して起きておりました折なので――何事かと開けてみますと、ただ今、あなたのお訊ね遊ばしたその城太郎という子供が、門に立っておりましたようなわけで」

老舗の奉公人の常として、実直すぎて前措きも諄々しいが、つづまる所、要旨は、次のようなことだった。

(この街道のことなら何でも奈良井の大蔵さんの所へ頼みに行け)

と、武蔵も誰かに教えられた通り、城太郎もまた、お通を攫われたわけを告げて、此処へ泣きこんで来たところ、主人の大蔵がいうには、

(そいつは容易くないぞ。念のため、手配はしてやるが、この近くの野武士や荷持人足の仕業ならすぐ分るが、旅の者が旅の者を誘拐したことだ。いずれ往来の街道を避けて、間道へ出てしまったにちがいない)

そう見込みはつけたが、つい今朝方まで、八方へ人を派して、捜索したけれど、大蔵の予言のとおり、なんの手懸りも得られなかった。

愈、知れないとなると、城太郎はまた、ベソを掻き出したが、ちょうど今朝は、大蔵が旅立ちの日なので、