Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans

Aozora Bunko

六

それをお持ち続けなさいまし。……さてそれではまず仮面を」

軟い石膏でも練るような、箆の音が聞こえて来た。

「さあ出来ました、生身の仮面。……もしもご覧になりたければ、いつでもおいでなさいませ」

六

後はしばらく静かであった。

とまた月子の声がした。

「富士の裾野の三合目へは、決して行ってはなりません。巣食っているのでございます。その殺人鬼の陶器師が。……だが一方から云う時は、可哀そうな男でございます。不貞の妻の身状から、あたら武士道を捨ててしまい、活きながらの地獄入り、鬼になったのでございますもの。……利休茶の十徳宗匠頭巾、瀟洒とした好男子、それにご用心なさいませ。それが陶器師でございます。……非常な腕利き、ただ一刀に、項を斬るそうでございます。……直刃に迷心乱雑、新藤五郎国重の刀それで斬るそうでございます。……時々左の片手斬り、それで一度の間違いもなく、首刎ねるそうでございます。……師匠は土子土呂之介、このように申しておりました」

源之丞の呻く声がした。呼吸の詰まるような声であった。

と月子の声がした。

「斬っても血粘が刃に着かず、鉾子先からタラタラと、滴るそうでございます。