Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans

Aozora Bunko

「では俺も改めて宣ろうか。三合目陶器師とは俺のことだ。肋を一本置いてきねえ」

――また肋を持って来る。これはもちろん符牒である。

「うん、お前が陶器師か。名だけは以前から聞いているよ」

庄三郎も驚かない。「肋は愚か指一本爪一片もやることはならぬ」

で、クルリと方向を変え、裾野を突っ切って歩き出した。待て! と呼ぶかと思ったところどうしたものか呼びかけもしない。不意に笑い声が聞えて来た。「ハハ」でもなければ「ヒヒ」でもない。その中間の笑い声である。

「南無三、笑った。あの笑いだな」庄三郎は膝を敷きピタリと大地へ跪座いた。とたんにピューッと何物か頭の上を飛び越したが、遥か前方の立ち木へ当たりパッと火花を迸しらせた。真っ赤に焼けた鉄槌である。

「武田の家臣で土屋庄三郎? 待てよ」

と云うと陶器師はにわかに何か考え込んだ。

庄三郎は油断をしない。刀の柄へ手を掛けながら相手の様子を窺った。――極悪非道の追剥としてまた素晴らしい手利きとして陶器師の名は聞いていた。昔は由縁ある武士であった。が、ある不可解の動機のために俄然性質が一変し、賊になったのだということや、土子土呂之介に剣を学び、天真正伝神道流では万夫不当だということや、利休好みの茶の十徳に同じ色の宗匠頭巾、白の革足袋に福草履、こういう穏しい風采をして、富士の裾野の