Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こきょうしちじゅうねん
故郷七十年
柳田 国男
Lisez 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 257 350 caractères · 507 écrans
すると何処からともなく多くの人々が集まって来て祝詞をのべ、家の人は酒樽の鏡を抜いて祝わざるをえなくなるという仕組みなのである。降るのはお札ばかりでなく、姫路でも小豆が降ったまではよかったが、裸の娘が降ったという馬鹿げた例もある(つまり捏造である)。この「ええじゃないか」の研究は今後にまつべきものが多い問題である。
さて、母が北条に祖父を訪ねたのは、ちょうど「ええじゃないか」が北条じゅうに踊られている夜だったが、祖父はせっかく訪れた娘に、「今夜は用件で行く所がある」と、手拭をもってそわそわと姿を消したというのである。母は「あれほどしっかりしたおじいさんが“ええじゃないか”を踊りに行った」と、淋しい笑いを洩らしていたものである。若いころは人に敬遠されるほどのしっかり者だった祖父であるだけに、理性的でそうした群集心理に惑わなかった母は、祖父の態度が可笑しくもあり淋しくもあったのであろう。
なお大正四年の御大典のさい、私が京都に大礼使事務官として赴いた折に、やや小型の「ええじゃないか」踊りが市内に始まったことがあった。当時の警察部長で淡路出身の永田青嵐も、その警備のため市内にお忍び姿で出たのだが、私が彼の肩をいからせた姿を認めたと同時に、踊っている群集も彼を認め、「部長さんもええじゃないか」