Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lisez 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 257 350 caractères · 507 écrans

Aozora Bunko

兄嫁の思い出

ているところであった。何か、しきりに遊び興じていたようであったが、それが少年の心にあわれとも思える印象を落したようであった。

仲間に入ってゆくには、気恥しさもあり、そのまま踵を返したが、その日の少年らしい思い出が、花やいだ記憶とともに、いくどか感傷めいて蘇った。

その日からのち、私は三木家の奥座敷を訪れる機会をついにもたなかったが、少年時代に世話を受けた三木家の恩誼を思い返すたびに、いま語ったような、はるかな思い出に浸るのである。

兄嫁の思い出

子供のころの思い出はつきない。私の家は貧しかったため、私にも方々から小僧に貰いうけようという話がかかった。その一つは瀬加(現市川町)の寺からで、その寺の住職は怖い顔をしていた。もう一つは辻川の文殊山という天台宗の寺だったが、その住職は獅子山さんといった。子供のころ、「いたずらをするとお寺にやるよ」といわれると、この何でもない顔をした獅子山さんと、瀬加の怖い顔をした住職が、獅子ということから連想されて、妙に二つが一致して、怖くなってきたものである。私が暗記力にすぐれていたため、お寺から貰いうけの話が出たのだろうが、両親もお寺にやるならば、京都の大きな所と考えたのであろうか、幸い実現はしなかった。