Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lisez 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 257 350 caractères · 507 écrans

Aozora Bunko

嫁入道具の行列

それより、何十年もたった今度の大戦争の時、今の私の家なども、いよいよ非常時となったら、兵隊の割振りを受ける危険があった。しかし、私が郷里で見た三木家の一番座敷にまで、兵隊が泥靴のままで上ったような悲惨なことは、あれでおしまいではなかったろうか。

嫁入道具の行列

辻川の道の上の話をもう一つしてみたい。子供のころでも非常にまれなことであったが、道がいっぱいになるくらい、通行人と見物人があふれたことがある。伊勢音頭をうたいながら、時にはそろいの衣装やハッピをきた、嫁入荷物を送る行列の通る時であった。何村のどこの嫁入りだそうな、どこの婿取りだそうなといったふうな話が次々に伝わって、その時だけは村中の人が見に出る。

どこの家でもそうする習慣であったら、あれまで派手にはやらなかったであろうが、とくに資産を誇ったり、見栄坊だったりする理由からか、総出で見られることを意識して、歌も良い声の者を先に立てたり、少し酒気を帯びたりして行列が行きすぎた。

もともと農村では荷物を先に送ったりする婚礼はじつはなくて、あったとすれば大名とか士族のしていたものであった。播州などでもこれが行われるようになったのは、一つの明治時代の現象ではなかったかと思っている。