Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lisez 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 257 350 caractères · 507 écrans

Aozora Bunko

浦賀に石渡というりっぱな家柄の旧家があって、私どもはこの家の兄弟をみな知っていた。上から順に秀吉、信太郎、雅治といい、上は学校を終らないで独立してしまい、次が工学博士、三番目の雅治は子供の時分から神奈川へ養子に行って、中村姓を名乗っていた。どれもなかなかのやり手であったが、ことに中村雅治は才気溌溂たる男で、台湾あたりで働くうちに、内田良平などという右翼の人とも、つき合いが出来ていたらしい。この中村は箱根環翠楼の鈴木英雄氏と親類になっているので、やはり同じ環翠楼出の小田原市長、鈴木十郎氏を頼って、いまは小田原に落着いているように聞いている。

同じく一高の仲間に入江一雄というのがいた。作州の人であったが、建築の清水組の分家にあたる清水連蔵という人に見込まれて、その養子になった。この入江が同郷の植物学者川村清一、鳥の学者川村多実二の兄弟と懇意にしていた。作州津山は古式の水泳、神伝流の発祥地であるし、ことに川村家はその家元であった。そこで入江と井上匡四郎とが話し合い、第一高等学校に一つ水泳部を作ろうじゃないかというわけで、川村兄弟を仲間に引入れ、清水組の賛成も得て、これをはじめることとなった。