Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こきょうしちじゅうねん

故郷七十年

柳田 国男

Lisez 故郷七十年 (こきょうしちじゅうねん) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 257 350 caractères · 507 écrans

Aozora Bunko

姉さんが二人いて、私より年上であったが、綺麗な人だったことを覚えている。

辻川は、前から、東の方が文化的に少し高尚のように見られていたが、郡役所が西に出来たりした関係で、急激に東の文化が西へ進んで来た。お菓子屋が一軒出来て菓子を拵えるのを見せるので、子供たちが涎を垂らしながら眺めるとか、鍛冶屋ができるとか、いろいろ商売がふえてきた。そのうち一つの大きな勢力となったのが、私が『先祖の話』という本の中に書いた伊藤の一族である。あの一族が後から辻川に入って来て、農業をせず、みな商いをして、どんどん大きくなって行った。

村に帰っても、私には伯父も伯母もないので、すぐにお宮へ詣って、山の上から自分たちの昔住んでいた家の、だんだん変形して心から遠くはなれてゆくのを寂しく思い、行く所といえばやはり三木の家であった。ゆっくり村の路を歩いて、誰か声をかけてくれるかと期待しても、向うが遠慮して声をかけてくれない。私にとっては、山水と友だちになるとか、村人全体と友だちになるような気持で故郷に帰るのであったが、湖処子の『帰省』の気持とだんだんちがったものになってきた。

故郷という言葉に二通りの意味がある。