Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans

Aozora Bunko

四人の者は黙々と長い廊下を進んで行く。やがて廊下の端へ来た。そこは厳重な板壁である。万兵衛の手がそれへ触れる。するとそこへポッカリと一つの真っ黒な口が開いた。中庭へ通う階段が闇の中から見えている。

四人の者は黙々とその階段を下りて行く。下り切った所で一休みした。それから中庭を突っ切って湖岸の方へ歩いて行く。星一つない闇夜である。行手の闇を仄して灯火の光が見えて来た。

そこに一つの建物がある。地下室へ通じる大階段の最初の下り口を守護するために作り設けられた建物であったが、死骸を担いだ四人の者は粛々とそこへはいって行った。

大岩を畳んで築かれた幅三間の階段が無間地獄の地の底眼掛け、螺旋形に蜒っていたが、四人の者は一歩一歩それを下へ下へ下って行く。行くに従い様々の音が地の底から聞こえて来た。滑車の音、歯車の軋り、飛び違い馳せ違う調べ革の唸り。……それらの音を蔽い包み、何んとも云われない豪壮の音が陰々鬱々と響いて来たが、これぞ恐らく水車へ注ぐ大瀑布の水音でもあろう。

四人の者は黙々と大階段を下りつづける。

第八回

一

十六年前の昔であった。すなわち天文十一年の夏、富士の裾野の峡間へ、一人の若侍がやって来た。