Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans

Aozora Bunko

そうしてそこから矢が飛んで来る。

それはどこかの侵入軍らしい。

彼らは次第に近寄って来た。近寄るままによく見ると、血紅色の陣羽織を、いずれも揃って纏っている。

「おお血染めの経帷子だな?」

思わず庄三郎が叫んだとたん、どっと鬨の声が湧き起こった。

市街を目掛けて山上から、侵入軍が下りて来たのである。

遠く離れての矢合せから、白兵戦に変ったのである。喚き声、罵り声、悲鳴、呻吟、剣と剣と触れ合う音、太刀と太刀と切り結ぶ音、ワッワッと云う大叫喊が、瞬時に町を引っ包んだ。

侵入軍の総勢は、二百人余と思われたが、いずれも甲冑に身を固め、駿足の馬に跨がっているので、その勢いの猛々しさは、教団の人々の比ではない。それに彼らはいつの場合にもきっと二人ずつ伍を組んでいた。二人で一人を攻めるのである。そうして彼らの戦術は、相手の者を討ち取るよりも、捉らえようとするにあるらしかった。

今、二騎の侵入兵が、その駻馬を躍らせて、颯とばかりに飛び込んで来たが、逃げ惑う一人の若い信徒を、両馬の間へ追い詰めると、馬上ながら手を延ばし、あッと云う間に引っ攫った。信徒は恐怖に麻痺れながら、尚遁がれようといたものの、それほんの一瞬で、見る見るうちにグッタリとなった。