Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans
誰か俺を呼んでいる」
その時、戸を叩く音がした。
「はいれ」
と彼は物憂そうに云った。
廊下に向いた部屋の戸が外から音もなくス――と開いて一人の男が現れた。
「うん、お前か、万兵衛か」
「ハイ、私でございます」
首斬り役の万兵衛は敷居の内側で一礼した。
「何か用か? 早く云え」
「染料三行李臨時をもって、地下へおろしましてございます」
「ふん、なんだ、そんな事か」
「で、お許しを受けまして、絞りに掛けたいと存じます」
「今夜は俺は不機嫌なのだ。――もっともいつも不機嫌なのだがとりわけ今夜は気が滅入ってならない。心ない奴だ、馬鹿な奴め、もっと面白い話を持って、部屋の戸を叩くがいい」
「……は、お許しを受けまして……」
「いつ俺が許さないと云った。勝手に絞りへ掛けるがいい」
「かしこまりましてございます」
万兵衛は部屋を出ようとした。
「待て! たわけ、名簿はどこだ」
「は、これにございます」
万兵衛はオズオズ進み出ると、手に持っていた帳面を恭しく差し出した。
「うん、よしよし三人だな」
「ハイ、さようでございます」
「……一番部屋係り京二郎。二番部屋係り咲二郎。何んだこれは、臣下どもではないか」