Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans

Aozora Bunko

……素敵だ! 相変らずだ! 綺麗なことだ! 春だ! 畜生! 綿帽子だ! 雪の綿帽子を着てますね。いつもお前さんは花嫁だ! だから裾野は花盛りだ。それ裾模様って云う奴よ。……おおおおそこで聞くことがある。どこかお前さんの腰の辺りに、なんとか云ったっけ富士教団か、そうだそうだ富士教団だ、そいつがあるって云うことだが、いったいどの辺にありますかね※(感嘆符疑問符、1-8-78) 教えてくんな、お願いだ! 城の奴らが教えてくれた、富士の裾野をブラツク者は富士教団か纐纈城か、どっちか一つへ入り込むってね。だから従兄弟の庄三郎さんは、富士教団神秘境へ迷い込んだに違えねえ。主命とあれば仕方もねえ。富士教団へ忍び込み、庄三郎さんを探さなけりゃあならねえ。人を尋ねて程遠く、海山越えて行くぞえな。小唄の文句にもちゃあんとあらあ。そこでちょっくらご相談、どこをどう行ったらよかろうかね?」

しかし富士は寂然と眉を圧して立っていた。

弾力を持った山肌は、すがすがしい朝陽を真っ向に浴び、紫陽花色に輝いていた。降り積もった雪もなかば解け、中腹以下は裸体であった。

樹海の緑は去年のままで、黒く鉄のように錆びていたが、間もなく新鮮な今年の葉が、新緑を漲らせるに違いない。