Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans
鬨の声が起こってすぐ消えた。
門を叩く音がした。
それを叱咤する声がした。
「いいところへ気が付いた。小次郎奴うまく捉えるかもしれない」信玄は四辺を見廻わしたが、
「法印法印、白須法印」
六十を過ごした奥医師の、白須法印は手を仕えた。
「座中を見廻わせ、この座中を。どうだ癩患者はおるまいな」
法印は勿怪な顔をした。それでも座中を見廻わした。
「はい、おりませんでございます」
「俺の顔を見ろ、俺の顔を。どうだ癩患ではあるまいな」信玄は顔を突き出した。
「はい、大丈夫でございます」法印は軟かく苦笑した。
やはり信玄は不安らしかった。
「法印法印」とまた呼んだ。「症候は何んだ、最初の症候は?」
「はい」と云ったが法印は、いよいよ軟かく苦笑した。「まず蟻走と申しまして、顔や手足を蟻が這うような、厭な気持ちが致します」
「待て待て。なるほど、蟻走感、そういえばちょっと痒くなったぞ」
快川長老が哄笑した。
「ええとそれから眉毛睫毛が、少しずつ脱けて参ります」
「どれどれ」と信玄は眉を引っ張った。「いや大丈夫だ、脱けはしない」
快川長老が哄笑した。
「ええとそれから額や頬に、境界不明の紅潮を呈し……」