Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lisez 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 188 242 caractères · 380 écrans

Aozora Bunko

手首の辺から下へ曲り、あの陶器の招き猫の、あの手首そっくりであった。銅色の皮膚へ脂肪が滲み、それが焔に照らされて、露でも垂れそうにテラテラした。太い静脈が手の甲を、蚯蚓のように這っていた。その腕と並んでいるもう一本の腕の、掌の端から生えているのは、爪のない三本の指であった。中指と食指と薬指とで、三本ながら膨れ上がり、鼈のように透き通っていた。で、関節は見分けられなかった。ズンベラ棒に円いのであった。それは若者の腕であった。

杓子のような腕と並んで、枯木のようなものが突き出ていた。だが、それも腕であった。肘の辺から指先まで、ベッタリ瘡蓋が飛び散っていた。枯木を蔽うている苔のようであった。中指の附け根の瘡蓋の上に、モジャモジャと一房の毛があった。黄金色に変色して顫えている様子が、苔の花を聯想させた。

それは新来者の右の腕で、左の腕は見えなかった。だがその右腕と並行し、左の腕のあるべき位置に、着物の袖ばかりがブヨブヨと、火気に煽られて戦いでいるのは、いったいどうしたというのだろう? 袖口の中は暗かった。どうして左腕を出さないのだろう? 誰かが袖口を覗いたなら、二の腕の関節の附け根の辺に、腕を脱ぎ取られた裸人形の、あの切り口を想わせるような、白布で捲かれた短い腕が、その先をヒョロヒョロ動かしているのを発見したに