Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 231.525 caratteri · 463 schermate
そのほか、その以前から、本位田一家の者に、恨みとして含まれていることも、自分にとってはそのまま受けとりにくいものである。
――要するに、せまい郷土のうちの面目や感情にすぎないのだ。本位田又八がここにいさえすれば明らかに解けることではないかと思う。
しかし武蔵は今は当惑していた。――この目前の事態をどうするかである。このよぼよぼな婆と老い朽ちた古武者の挑戦に、彼は、殆ど当惑する。――じっと守っている無言は、唯、迷惑きわまる顔でしかなかった。
駕かきどもは、それを見て、
「ざまをみろ」
「竦んでしまやがった」
「男らしく、ご隠居に、討たれちまえ」
と、口ぎたなく、応援する。
お杉ばばは、癇のせいか、眼をバチバチとしばたたいて、強く顔を振った。――と思うと、駕かきどもを振り向いて、
「うるさいッ、お汝らは、証人として立会うてくれれば済む。――わしらが二人討たれたら、骨は、宮本村へ送ってくだされよ。頼んでおくはそれだけじゃ。そのほかは、いらざる雑言、助太刀無用になされ」
と、小脇差の鍔をせり出して、さらに一歩、武蔵をにらんで、前へ出た。
五
「武蔵っ――」と、ばばは、呼び直した。