Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(一)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 231.525 caratteri · 463 schermate

Aozora Bunko

五

斬られたら、どうしますか」

だが、沢庵はまだいった。

「お通さんこそ退いておいで。――なアに大丈夫。多くの人数を抱えながら、二十日も費やして、いまだに独りの武蔵を成敗できない能なしに、何で沢庵の首が斬れよう。斬れたらおかしい。余程おかしい」

五

「ウヌ、うごくなっ」

どじょう髯は、満顔に朱をそそいで、太刀の鯉口を切った。

「お通、退いとれ、口から先に生れたこの納所めを、真二ツにしてくれねばならん」

お通は、沢庵を後ろに庇い、彼の足もとへ身を伏して、

「お腹立ちでもございましょうが、どうぞ堪忍してあげて下さい。この人は、誰に対ってもこんな口をきくのです。決してあなた様ばかりへ、こういう戯れ口をいうのではございません」

すると沢庵が、

「これ、お通さん何をいう。わしは戯れ口をいっているのではない。真実をいっているのだ。能なしだから能なし武士といった。それが悪いか」

「まだ申すな」

「いくらでも申す。先ごろから騒いでいる武蔵の山狩など、お武士には、幾日かかろうと関うまいが、農家はよい迷惑、畑仕事をすてて、毎日、賃銀なしのただ仕事に狩り出されては、小作など、顎が乾あがる」