Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
「ご心配は無用です」
陳登が彼にそういった。
玄徳はあやしんで、その理由を反問した。すると陳登は、
「この徐州の郊外に、ひとり詩画琴棋をたのしんで、余生をすごしている高士がおります。桓帝の御世宮廷の尚書を勤め、倉厨は富み、人品もよく……」と、まるで別なことを話し出した。
「陳登、其許はわれに何を説こうというのか」
「さればです。もしあなたが、今の憂いを払わんと思し召すなら、いちどその高士鄭玄をお訪ねなされては如何かと?」
「書画琴棋の慰みなどは、玄徳の心に何のひびきもない」
「彼は世外の雅客ですが、あなたにまで、風月に遊べとおすすめ申すのではありません。――高士鄭玄と、河北の袁紹とは共に宮中の顕官であった関係から三代の通家であります」
「……?」
玄徳は、深い眼をすました。
「――いま曹操の威と力とを以てしても、なお彼が常に恐れはばかっている者は、河北の袁紹しかありません。河北四州の精兵百余万と、それを囲繞する文官、武将、謀士、また河北の天地の富や彼の門地など、抜くべからざる大勢力です。失礼ながらまだまだあなた如きは、そう彼の眼中にはないでしょう」
「……うム」