Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
二
ご辺は天子の皇叔、此方もまた外戚の端にあるもの、なんで二人のあいだに詐りをさし挟もう。今、明らかに、実を告げる。これを見てください」
董承は、席を改め、口を嗽いして、密詔を示した。
燈火をきって、それへ眸をじっと落していた玄徳は、やがてとめどもなくながれる涙を両手でおおってしまった。悲憤のあまり彼の鬢髪はそそけ立って燈影におののき慄えていた。
二
「おしまい下さい」
涙をふき、密詔を拝して、玄徳はそれを、董承の手へ返した。
「国舅のご胸中、およそわかりました」
「ご辺も、この密詔を拝して、世のために涙をふるって下さるか」
「もとよりです」
「かたじけない」と、董承は、狂喜して、幾たびか彼のすがたを拝した後、
「では、さらにもう一通、これをごらん願いたい」と、巻をひらいた。
同志の名と血判をつらねた義状である。
本頭に、車騎将軍董承。
第二筆に、長水校尉輯。
第三には、昭信将軍呉子蘭。第四、工部郎中王子服。第五、議郎呉碩などとあって、その第六人目には、西涼之太守、馬騰。
と、ひときわ筆太に署名されてある。
「おう、もはやこれまでの人々をお語らいになりましたか」
「世はまだ滅びません。