Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
四
――誰かと見まわせば、血詔を奉じて、密盟に名をつらねている一味の王子服、輯、呉碩、呉子蘭などの人々だった。
四
……董承がなお疑わしげに見まわしていると、面々は、かれの手を取り沓をそろえて、
(今こそ、天の与える時節。はや陣頭に立って、一挙に曹操を討ちとり給え)
と、病室から拉して行った。
見れば、邸の門々には、味方の兵がみちている。董承もそれに励まされて、物具を着こみ、槍をひッさげ、郎党の寄せる馬上へとび移るや、攻め鼓の潮とともに、相府の門へ襲せかけた。
火を八方から放ち、味方の勇士と共に府内へなだれ入った。
(逆賊曹操、逃ぐるな)と、火中に敵を追いまわし追いまわして、槍も砕け、剣も火と化すばかり戦ううち、焔々たる炎のなかに、曹操の影が、ぱっと不動明王のように見えた。
(おのれっ、居たかっ)
跳びかかって、董承が大剣を加えると、曹操の首は、一炬の火の玉となって、宙へとび上がった。……あれよと、仰ぐうちにも、焔の首は黒煙をつらぬいて、どこまでもどこまでも昇天して行き、やがて、その赤きもあまりに遠ざかって薄れたかと思うと、白玲瓏たる十五夜の月が、下界を嘲笑うかのように満々と雲間にかかっていた。