Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
馬盗人
一
「呂布は前門の虎だし、袁術は後門の狼にも等しい。その二人に挟まれていては、いつかきっと、そのいずれかに喰われてしまうにきまっている」
彼は心配のあまり、病床で筆をとって、一書をしたため、使いを立てて呂布の手もとへ上申した。その意見書には、こういう献策がかいてあった。
近ごろ、老生の聞く所によると、袁術は、玉璽を手にいれ、不日天子の称を冒さんとしている由です。
明らかな大逆です。
この際、あなたとしては、ご息女の輿入れをお見合わせになったのを幸いに、急兵を派して、まだ旅途にある使者の韓胤を搦め捕り、許都の朝廷へさし立てて、順逆を明らかにしておくべきではありませんか。
曹操は、あなたの功を認めるでしょう。あなたは、官軍たるの強みを持ち、曹操の兵を左翼に、劉玄徳を右翼として、大逆の賊を討ち掃うべきです。
今こそ、その秋です。
曠世の英名をあげて、同時に一代の大計をさだめる今を、むなしく逸してはいけません。こういう機会は、二度と参りますまい。
「……あなた、何を考えこんでいらっしゃるのですか」
妻の厳氏は、呂布の肩ごしにそれをさしのぞいて陳珪の意見書を共に読んでしまった。