Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
報恩一隻手
一
討ち取ってこい、すぐに」
宋憲は欣然と、武者ぶるいして、馬を飛ばして行ったが、敵の顔良に近づくと、問答にも及ばずその影は、一抹の赤い霧となってしまった。
報恩一隻手
一
顔良の疾駆するところ、草木もみな朱に伏した。
曹軍数万騎、猛者も多いが、ひとりとして当り得る者がない。
「見よ、見よ。すでに顔良一人のために、あのさまぞ。――だれか討ち取るものはいないか」
曹操は、本陣の高所に立って声をしぼった。
「てまえに仰せつけ下さい。親友宋憲の仇、報いずにおきません」
「オオ、魏続か、行けっ」
魏続は、長桿の矛をとって、まっしぐらに駆けだし、敢然顔良へ馬首をぶつけて挑んだが、黄塵煙るところ、刀影わずか七、八合、顔良の一喝に人馬もろとも、斬り仆された。
つづいて、名乗りかける者、取囲む者、ことごとく顔良の好餌となるばかりである。さすがの曹操も胆を冷やし、
「あわれ、敵ながら、すさまじき大将かな」と、舌打ちしておののいた。
彼ひとりのため、右翼は潰滅され、余波はもう中軍にまで及んできた。丞相旗をめぐる諸軍すべて翩翻とただおののき恐れて見えたが、その時、
「オオ、徐晃が出た。