Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
三
なんと見るからに、万夫不当な猛将らしいではないか」
「そうですな。顔良は、背に標を立てて、自分の首を売り物に出している恰好ではありませんか」
「はて。きょうのご辺は、ちと広言が多過ぎて、いつもの謙譲な羽将軍とはちがうようだが」
「その筈です。ここは戦場ですから」
「それにしても、あまりに敵を軽んじ過ぎはしまいか」
「否……」と、身ぶるいして、関羽は凛と断言した。
「決して、広言でない証拠をいますぐお見せしましょう」
「顔良の首を予のまえに引ッさげてくるといわれるか」
「――軍中に戯言なしです」
関羽は、士卒を走らせて、赤兎馬をそこへひかせ、をぬいで鞍に結びつけると、青龍の偃月刀を大きく抱えて、たちまち山道を馳け降りて行った。
三
時しも春。
河南の草も萌え、河北の山も淡青い。江風は温く、関羽の髯をなぶり、赤兎馬の鬣をそよ吹いてゆく。
久しく戦場に会わない赤兎馬は、きょうここに、呂布以来の騎り人を得、尾ぶるいしていなないた。
「退けや。関羽雲長の道をはばんで、むだな生命をすてるな」
やおら、八十二斤という彼の青龍刀は鞍上から左右の敵兵を、薙ぎはじめていた。
圧倒的な優勢を誇っていた河北軍は、