Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 231.525 caratteri · 463 schermate
につかわし候。
老い籠りの身は世の外に深う沈みて、顔浮かみ出すも、もの憂や。
御愍笑御愍笑石舟斎
伝七郎どの
ほか諸大雅
「ふム……」
つまらなそうに鼻を鳴らし、手紙を巻いて、
「これだけでござるか」
「それから――かように大殿のおことばでございました。せめて、粗茶の一ぷくなりとさし上げたいのですが、家中武骨者ぞろいで、心ききたる者はいず、折わるく子息宗矩も、江戸表へ出府の折、粗略あっては、都の方々へ、かえってお笑いのたね、また失礼。いずれまたのおついでの節にはと――」
「ははあ」
不審顔を作って、
「仰せによると、石舟斎どのは、何か、吾々が茶事のお手前でも所望したように受り取っておられるらしいが、それがしどもは、武門の子、茶事などは解さんのでござる。お望み申したのは、石舟斎どののご健存を見、ついでに御指南を願ったつもりであるが」
「よう、ご承知でいらっしゃいます。したが、近頃は、風月を友にして、余生をお送りあそばしているお体、何かにつけ、茶事に託してものを仰っしゃるのが癖なのでございまする」
「ぜひがない」
と、苦々しく、
「では、いずれまた、再遊のせつには、ぜひともお目にかかると、お伝えください」