Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Leggi 三国志(三) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 312.452 caratteri · 628 schermate
「せっかく生捕りにした汝らふたりを、むざむざ帰してたまるものか。兄貴の玄徳が放してもおれは放さん。通れるものなら通ってみろ」と、例の丈八の大矛をつきつけて云った。
劉岱と王忠も今は戦う気力もなく、ただ馬上で震えあがっていた。すると、後からただ一騎、かかることもあろうかと玄徳のさしずで追いかけてきた関羽が、
「やあ張飛! 張飛! またいらざる無法をするか。家兄の命にそむくか!」
と、大声で叱りつけた。
「やあ兄貴か、何で止める。今こやつらを放せば、ふたたび襲ってくる日があるぞ」
「重ねて参らば、重ねて手捕りにするまでのことだ」
「七面倒な! それよりは」
「ならんと申すに」
「だめか」
「強いて両将を討つなら、関羽から先に対手になってやる。さあ来い」
「ば、ばかをいえ」
張飛は横を向いて、舌打ちを鳴らした。
劉岱、王忠のふたりは、重ね重ねの恩を謝し、頭を抱えんばかりの態で許都へ逃げ帰った。
その後。
徐州は守備に不利なので、玄徳は小沛の城に拠ることとし、妻子一族は関羽の手にあずけて、もと呂布のいた下の城へ移した。
奇舌学人
一
劉岱、王忠は、やがて許都へたち還ると、すぐ曹操にまみえて、こう伏答した。