Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

Leggi 胡堂百話 (こどうひゃくわ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.386 caratteri · 248 schermate

Aozora Bunko

どうだ。諸君にも出来るかな」

この最後の一句。キミにも真似が出来るかな? と言われたのが、こっちは、いささか、コチン! ときた。

別に、土方伯爵に、意地を張ったわけではないが、私は大分、以前から、夜の会合には出ない。朝も早く起きる。冷水浴だけは、やらないが、その代り、土方伯の十時に対して、私は必ず九時に寝る。

あえて小説家とは限らないが、原稿を職業にする人には、深夜型と、早朝型とがある。私は、原則として、夜は書かない。もちろん、徹夜なんかしない。ある時期には、月刊雑誌だけで、九つくらい書いていたが、それでも、夜業はやらなかった。

「あれだけ書いていて、よくも深夜業なしに済まされるものだ」

と、ほめるのだか、馬鹿にするのだか分らぬようなことをいう者があったが、私としては、別にむずかしいことではない。

日数と、時間と、仕事の量を、計画的に配分するだけのことである。出来ないものは、約束しない。引き受けたからには、その時間までに書く。情熱がわくとか、わかぬとか言っている夢想的な文学青年ではないのだ。

私も、おいおい、土方伯の年齢に近づくが、伯の言葉が本当ならば、まだ、五年や十年は生きられる計算である。