Classici giapponesi con furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Leggi 胡堂百話 (こどうひゃくわ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.386 caratteri · 248 schermate
ストライキ
明日も話をきかせろ」
「うん。こんな話なら、三年でも、五年でも、種は、あるぞ」
私は、はじめて胸をそらせた。
それからは、来る日も来る日もしゃべりつづけた。真っすぐに帰るのが惜しくなって、一里半の道を二里に歩き、オキナ草の咲く川原にねころんだり、風呂敷を小枝にかけて天幕の代用にしたり、時には、学校をサボってまでも、話に夢中になったものである。何十年か、たって、私を作家生活に追いこんだのは、こんなところに原因があったのかも知れない。
さて、初めに戻って、蜂であるが、顔にも頭にも、一面にぶら下がった蜂の群は、むしっても、むしっても、剥がし切れない。医者へかつぎこまれた時、私の頭は冬瓜のように腫れ上がり、その跡が、今度は逆にへこんでしまった。七十年後の現在でも、頭のてっぺんが、親指で押したほど窪んでいる。つまり脳味噌の容量が何百分の一か縮小してしまったわけで、これがなかったとしたら、私の頭は、もう少し利口になっていたかも知れない。
ストライキ
盛岡市外に高松の池というのがある。昔は上田の堤といった。東京でいえば、不忍池くらいの大きさがある。明治三十三年の中秋に、生意気盛りの中学生が、ここで月見としゃれたのである。