Classici giapponesi con furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Leggi 胡堂百話 (こどうひゃくわ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.386 caratteri · 248 schermate
三宅雪嶺
目が悪くなったのは、これは、老伯と、私との、読書の量の差異なのであろう。
三宅雪嶺
赤坂表町から急坂を下りて、新坂町の三宅雪嶺邸へは、よく行った。
門をあけると、大きな鈴が、ガラン、ガランと大声を立てる仕掛けになっていて、夫人の花圃女史がまず顔を出す。
雪嶺先生の勉強時間を、なるべくさまたげないためで、この安宅の関を首尾よく越えると、応接間である。
やがて、奥の書斎から、夏なら団扇、冬なら京焼の手あぶりを自分で提げて、先生が、トコトコと出てくる。
「訥弁の雄弁」として一世に宣伝された通り、座談も決して、なめらかでない。講演の場合と同様に、ポツリ、ポツリと、ウサギの糞を思わせる。それが、実に、大変なおもしろさなのだ。たとえば、こんな風である。
「私の国では謡曲が盛んです。しかし、私は、文句を覚えるのが厄介だから、やりません」
節がむずかしいから、という人には、いくらも逢った。文句を覚えるのが、面倒だといったのは、先生だけだ。
「記憶の乱費はやりたくない。余計なことを覚えてはいかん。そう思いながら、つい覚えてしまう」
そうかと思うと、こんなことを言った。
「若いうちは覚えるがよい。