Classici giapponesi con furigana
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
Leggi 胡堂百話 (こどうひゃくわ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.386 caratteri · 248 schermate
続いての恩人は、銭形平次を書く端緒を開いてくれた菅忠雄氏であるが、このことは、すでに書いた。
小説は書きはじめたものの、まだ大して売れず、レコードには注ぎこまなければならないし、四苦八苦していた時に「少年世界」に口をきいて、連載を書くようにしてくれたのは吉川英治氏であった。
雑誌「譚海」を主宰して、継続しながら九年間、私の作品を載せてくれ、ともすれば男の子ばかりになりたがる私の作品を、
「もっと、女の子を出して下さいよ。メールヘンだって、王子と姫君とが出てくるじゃありませんか」
と、忠告してくれたのが、当時の井口長二氏。すなわち、今日の山手樹一郎氏だ。
それより前。四十六歳の私が、最初の作品を発表した時に、
「こんな人も、小説を書きはじめた」
と、個人雑誌「騒人」に、すこぶるユーモアな筆で、しかも好意たっぷりに書いてくれたのは、村松梢風氏であった。
すべての人がそうであるように、どうにか食えるようになるまでには、無数の嘲笑と、悪罵と、陥穽の中をくぐり抜けなければならなかった。その中にあって、心からの好意というものは、それが、どんなにささやかなことでも、忘れがたいものである。