후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
「あのお嬢さん?」
「ええ」
「いいお嬢さんですね。海から上がった幻かと思ったのですが──この町のお方?」
「はい。町の旧家のお嬢さんですの──実はねえ。先生。うふふふふ」
「はあ──?」
二人のおばあさんはもう一度笑って、目の涙をふいた。
「実は、白状いたしますが、あれはお見合いのつもりだったのでございます」
「見合い?──私と?」
「はい。先生があんまりお若く見えましたので、まだおひとりだと思いこんでいたものですから──」
「おやおや!」
こんどは私が笑い出した。三人は立ち止まり声をそろえて笑った。
「こんなに白髪が生えているのですぜ」
「でも、長崎の講習会で講壇に立っていらっしゃるときには、白髪は見えませんでしたもの──」
「夜目遠目かさの内ですよ」
「遠目ぼれでしたわねえ」
町に入って、もと菓子屋だったらしい店がまえの家の前に足をとめた。中では会計さんが丸ぼうろの紙包みをつくっていた。会長さんが店の外から大声で話しかけた。
「いまね、すっかり白状しましたよ」
「それはよかったですね」
「どうも私が軽はずみでしたわ」
「それにしても惜しいことでございましたね」
「先生をこの町へ引っ張ろうという大陰謀が台なしになってしまったんですもの」