후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
あいさつ
神のお住まいが第一だ。一日も早く天主堂を建てご聖体をお迎えしなければ、この村に生命が入らない。
あいさつ
「やあ、生きていましたか!」
これは焼け跡の道で出会い頭に交わすあいさつである。生きている人間よりも死んでいる者のほうが多いのだから、これはもっともな声である。だが、こんなあいさつをする人はほんとうに親しかった人ではない。ほんとうに私の生死を気づかっていた人はこう叫んでとびつく。
「おお、さがしたぞ! どこにいたんだっ! バカ」
石見の国、三瓶山のふもとから妹が見舞いに来た。大きな背負い袋を背負ったまま枕もとへ来て、私の頭の三角巾をみると、ぼろぼろ泣き出した。妹の主人はビルマで死んだのであった。
「まあ、その荷をおろしてから泣けよ」
と言ったら、チンカランチンと音をさせて袋をおろし、中から大きな振り子時計を引き出した。それはふるさとの家の茶の間にかかっていた古風な物で私の幼い日の思い出に残っている。
「途中でチンカラン、チンカランと鳴るものだから皆から振りむかれたのよ、兄さん」
妹は涙もふかずに笑い出し、柱に時計を掛けた。ねじをかけると、コッチ、コッチ、コッチと正しい周期で時を刻み始め、それといっしょに小屋の生きかえるのが感じられた。