후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
三老人
「君はそのとき何と言ったかね?」
「ウオー、と言いました」
「ウオーとは何だ?」
「はい。感嘆詞であります」
「よろしい、分かった。帰り給え」
それで万事円満に落着した。その生徒はその時一変した。中学の先生からたたかれるような山ざるだったのだ。よしっ、ぼくは熊野先生を見おろすほどの教育者になってやるんだ。彼は黙々と勉強を始めた。そして十年の後に大学を卒業した。
だが、そのころには熊野先生に対する怨恨の情は感謝の念に変わっていた。あの一撃がなかったら彼の山ざる根性はついに目ざめず中学をやっと卒業したぐらいの凡人で終わったにちがいない。復しゅうのためでなくお礼のために大学を出ると、すぐ松江に帰り熊野先生をお訪ねした。しかし先生は前年にすでに他界なされていた。
その生徒とは私であった。
私は大学の教壇に立って多くの若い人を指導してきたが教育の重点を一人一人の胸の中に眠っている独行力を呼びさますことにおいた。私の頭はあの熊野先生の一撃の痛さを忘れない、それで私は今日もなお勉強を続けているのである。
三老人
ホエリー号は太平洋航路の米国貨物船である。船長のディールさんは七つの海に五十年かじを握ってきた。