후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
鐘
板戸を引けば鼻つき合わす客と亭主だ。玄関番もおかず、名刺もいらぬ。上座も末席もない荒むしろ二枚の一室。さあどうぞこちらへ、いやここで結構などといらざるかけ引きをする余地もない。あまり威張って入ってくると低い天井がこらしめる。夕方になると帰りの荒野もこわいし、ここに灯もないから、長居の客は止まらず、電車が通わぬので無用の立ち寄り客は一人も来ぬ。電話がないから、こちらの都合も考えずにいきなりチリリンと騒がされる憂目も免れたし、ラジオも新聞もないおかげで、われとかかわりのない世間の出来事に頭を悩まされる悩みもない。押し入れも長持ちもないが、ふとんも晴れ着も持たぬから困らない。書庫を焼かれたけれども、この野原こそ幾千部の書にまさる読み物ではないか。
柱の十字架を仰いで廃人の私は黙想をしている。かたわらに「無一物処無霊蔵」の軸がかかっている。これは恩師末次教授がくだされたものである。
鐘
もとの浦上天主堂は赤い煉瓦造りで、正面左右に三十メートルばかりの高さの鐘楼がそびえ、大小二つの鐘がつるしてあった。大きい方は毎日お告げの鐘に鳴らし、小さい方は祝日に大きい方といっしょに鳴らすことになっていた。