후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
花の日
貧乏
──それをどの小屋からものぞいて見ておりながら誰ひとり出てゆかない。涙にむせて呼ぶ声も出ないのだ。あれは山田さんだよ。南から今帰ったんだ。家族は全滅したんだよ。死ぬる覚悟で出た人だけがああして生きて──
戦争はするもんじゃなかばい──と特攻帰りがつぶやいた。
花の日
「浜の町を通ったらこんな物売りつけられたばい」
「何ね?」
「花の日の花たい。市役所の引揚者援護資金募集のさ。二円だよ。戦災者だから買わなくてもよかろうといって次々三人はことわったばってん、四人目にはうるさくてたまらんからとうとう買ってやった」
「そう──そんなら、明日町へ出て、わたしも買おう」
「おやおや、姉さん。家建てるといって大事にためてるお金じゃないか?」
「ええ、そうよ。だから、わたしたちみたいに、お金の欲しがる人のことを思ってみんね」
貧乏
「いやあ、すっかり貧乏になっちまいましてね、はゝゝゝゝ」
今日もまた訪問客に向かって私はそう言った。これがこのごろの私の自慢になっている。──この自慢は、おれは百万長者だよというのと全く同じ根性なのである。ただ符号がプラスとマイナスと違うだけのことだ。