후리가나로 읽는 일본 고전
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
永井 隆의 ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,351자 · 213화면
三
物と心
「2に3を加えると4になると教えろ」
と命令してピストルを私の横腹に押しつけた。私は指を折って何べんも数えてみたが、どうしても5にしかならない。そこで、
「2に3を加えると5になる」
と学生に向かって言った。ピストルが私の腹で鳴った。
それで私は天国へ行った。頭のはげ上がった男が石に腰をかけていた。聖パウロだった。彼は私の保護の聖人である。
「殉教者の心理がわかったかな?」
と彼はたずねた。
三
私は白い墓原を歩いていた。ゆけどもゆけども墓ばかりだった。よくもまあこんなにたくさん死んだものだ。そしてこれだけの人間が生きていていったい何をしたのだろう?──どんな文字が刻んであるかしら、読んでみると、
「しまった。もう死んだのか!」
とあった。その次の墓にも、
「しまった。もう死んだのか!」
と刻んであった。つぎつぎ見ていったが、みんなみんな、
「しまった。もう死んだのか!」
とつぶやいていた。ゆけどもゆけども白い墓原だった。
物と心
あの夕方、焼けおちる大学の裏の丘で看護婦さんが鉄かぶとで煮た南瓜と、穴弘法山の泉を遠くくんできた清水とを、おしいただいて口に入れた私だった。その夜、防空ごうにざこ寝して、ここならピカドンも大丈夫だとじめじめした土にさえ信頼と感謝とをささげ、傷ついて足の曲がらぬ私のために場所をあけて、自らはひざを抱いて