후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
野営地から多くも三時間を費さないで登れたものを、今となっては残り惜しい。
大高へ単独に登るものとすれば、どういう路を取るのが得策であろうか。尾根通はどれも藪がひどいから到底其煩に堪えない。寧ろ沢を上る方がよいであろう。若し戸倉を出発点とすれば笠科川を遡行する外手段はない。藤原ならば湯之小屋から木之根川に沿うて支流砥沢に入り、途中より百米許の峠を乗り越し、千之洞の上流に出て之を登り詰るか、或は小楢俣を真直に登り詰るか、二の道がある。判然したことはいえぬが後者の方が困難の度は少ないであろう。
此山は東京市内の赤羽台から冬季の快晴の日には、武尊山の東に当って白雪を戴いた秀麗な笠状の山容を遠望することを得るので、何となく懐しいように思われる。清水峠以西では上越の国境山脈中にも、仙倉山や白砂山のように東京市中の高所から望まれる山もあるが、利根川水源地では武尊山を除いて此山と至仏山のみが辛うじて市中から望見されるだけである。
利根川水源地の山で当然記述しなければならないものは、以上列記した外尚お多く残っている。又大高より南方大ダルミを経て武尊山に至る部分も、ここに漏す可き筈のものではあるまい。