후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
藤原山と剣ヶ倉山
処が大正十年に藤島君は中ノ岳から逆に兎岳へ向ったが、片道だけに五時間も費したそうである。此辺の山稜は実際歩いて見なければ、どの位の時間を要するか全く不明であるというてよい。同君は兎岳から灰ノ又山にかけて荒沢岳へ縦走する予定のところ、この藪に呆れ返って北又川の上流へ下った。すると其所にも悪場が待構えていて、一行を悩したそうである。兎岳の東に発源する西ノ沢は割合によい沢らしいが、夫でも上部は可なり急傾斜で瀑もあるらしかった。
大水上山から兎岳へは五十分あれば足りる。鞍部に下り着く迄の間は、丈余の陣竹を押分けなければならない、之が下りには二十分上りには三十分を費すので、結局往復とも同時間を要することになるのである。
藤原山と剣ヶ倉山
試に越後沢山の三角点に立って、東方利根川左岸の山脈を展望したならば、大水上山から平ヶ岳に至る間の諸山は、高低起伏残る隈もなく一眸の裡に収まるであろう。されど目に立つ程の山は二、三指を屈すれば足りる。これ畢竟この山脈が平ヶ岳の頂上から西北に延びた長大な山脚であるに過ぎない為であろう。
大水上山から右に曳いた尾根は、極めて緩い恐らく二、三度を超えぬ傾斜を以て一直線に降下して最低の鞍部に達する。