후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
温泉ヶ岳
湯治の客は大方引き上げて、観光を目的の旅の人も此処まで来る者は稀にしかないので、どの宿も閑そうである。私達の泊った板屋にも四、五人の客しか居なかった。明がた寒いと思ったが、起きて見ると霜が真白で、新に掃かれた庭前の若い槭の下には、紅葉が箒目を隠す程に散っていた。余りにせせこましく粧飾された湯殿は気に入らないが、温泉に浸る心地はいつもながら実に好い。
鬼怒沼まで尾根伝いを続けて行くには、人夫がいる方が都合がよいので、一人雇うことにした。幸に大金弥一郎という逞しい男がいて、案内は出来ないが、お伴なら何処へでも行くという。三日間十円は高い。けれども湯元にいて仕事をしても其位にはなるのだからと主人がいう儘に話は纏った。
温泉ヶ岳
十一日。午前七時五十分板屋出発、金精峠に向う。九時四十五分峠の頂上。十分間休憩して後、国境の切明けを辿り、十一時温泉岳の巓に達す。眺望広闊、遠く北アルプスの諸峰及飯豊山の白雪を望む。午後十二時二十分頂上出発、急斜面を下り、十二時三十五分鞍部。一時高薙山への分岐点。二時湯沢山頂上、木立繁く遠望なし。これより長き下りとなり、三時三十分最初の鞍部。