후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
大洞山(飛竜山)
然し大抵は其月の上旬か中旬に解けて仕舞う。雪の無い時この連嶺を縦走しようとする人は、水の用意が肝要である。六月初旬に三頭山の頂上から、此山を盟主とした連嶺を北方乱雲の絶間に仰ぎ見た時の雄大な感じは、未だに頭に残っている。
大洞山(飛竜山)
雲取山から少し急な尾根を西に下ると、三十分許で鞍部に出るが、直ぐ上りとなって間もなく一峰に達する。是は荒沢の源頭に当る山で、荒沢山と呼ぶ可きであるが、此辺から秩父では大洞山を通称として、西は遠く竜バミ山までも含んでいるらしい。この附近は一面の小笹である。南の甲州側は急な谷で、樹は甚だ稀であるが、北の秩父側は所々に闊葉樹を交えた針葉樹の密林である。概して甲州側に木の乏しいことは、秩父山脈の特色の一つというてもよい。千九百四十九米三の三角点のある峰は、栂沢の上に峙つ山であるが、名は知らない。栂沢山と呼んで差支なかろう。甲州では此附近を三条ダルミと呼んでいるそうである。此山から雲取山までは二時間あれば楽々と行かれる。此処を下って西南の小峰を指して登ると、山相が一変して岩が多く、従って尾根が狭く急となり、石楠や馬酔木の曲りくねった枝が行手を遮ぎる。