후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
雁坂山
ここで断って置きたいのは、これらの山名に就て広瀬方面は少しも探って無いことである。此水晶山は針葉樹の密林で、立派に切明けはあるが眺望は少しもなく、昼も薄暗い程であるから随分無気味な山である。西方に尾根を辿ること三十分で雁坂峠へ出られる。一ノ瀬から雁峠まで一時間半、雁峠から雁坂峠まで二時間の行程である。
雁坂山
凡河内躬恒が歌に
秋風に山飛び越て来る雁の羽むけに消ゆる峰の白雲
とあるものは果して此山を詠んだものか否か、穿鑿するにも及ばぬ事であるが、内務省地理局刊行の『新編武蔵風土記稿』所収秩父郡の正保図には雁木坂峠の名が見え、元禄図には雁木峠となっている。然し浅草文庫の蔵書印ある内閣本を見ると雁坂峠と書いてある。其他内閣本及東京府本の『正保武蔵図』を見ても、孰れも雁坂峠である。それで雁木坂峠又は雁木峠とあるのは、刊行本の誤ではないかと思ったが、能く比較して見ると他にも多少出入した所があるので、必ずしも刊行本の誤ではなかろうと思う様になった。或は刊行本の稿本となった者の方が反て正本であったかも知れないとさえ想える。これは原本を見ない以上は断言出来ないが、果して想像した通りならば、峠の名の起りも推知するに難くない。