후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
小雀らしい鳥がスイースイーと葦五位のような幽かな細い声で鳴き交わすのが、妙に寂しいので、何だかあたりが見廻されてならなかった。
笹の中よりは幾分か登りよさ相に思えたので、木立の中を辿って見る。それも十歩とは行かない中に復た笹の中に追い戻されたみじめさ。諦めてどうでもなれという気になって、其処らを足掻き廻っている中に、雑木が次第に殖えて、恐ろしく背の高い偃松が姿を顕わしたと思ったら、うまく切明けに出た、長次郎が休んでいる、南日君と実君はずっと右寄りの藪の中から、笹葉を背負った蝟のような姿をして出て来た。絶頂も早や間近であろうと思ったので、直ぐ出懸る。傾斜は可なり急になったが藪を濳ぐる苦しさに比較すれば何でもない。二町許登ると偃松が途切れて、雑木の繁った窪地のような処を左に通り抜ける。半ば朽ちて土に化した倒木の横から、五、六本の黄色の菌が一塊りになって生えている。其中の一に妙な虫が附いていたので、手に取って見ると薄墨色をした蛞蝓であった。形も普通の種類とは少し違っているようだ、長さは一寸位で、背の真中ごろに少し突出した爪のような物が付着している。珍らしいので其儘紙に包んで置いたが、翌日劒沢の岩屋に着いた時ふと気が付いて開けて見ると、干からびて生体も無かったので、残念ながら棄てて了った。