일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

これと云うのも前途に少しの油断を許さない、緊張した態度が絶対に必要である困難で危険な行程が幾日にも亘って続くであろうなどとは考えていなかったからである。つまり認識不足に陥っていたのであった。夫には理由がなくもなかった。私は曾て書上君から同君の訳した『マッターホンを争う』と題する書を贈られて之を一読し、気持が悪くなって読了するのが厭になったことを覚えている。今其轍を蹈んで、無邪気な山人の心を勝手に忖度し、而も夫を以て自己の不明を弁解するの具に供しようとすることは、真に恥ず可きの至りであるが、この際暫く読者の寛恕を得て筆を進めたい。

案内者助七の話では、平の小屋まで一週間あれば行けるとの事で、自身も一、二度通ったことがあるらしい口振りであった。但し断言はしなかった様であるが、余分の荷などを持って行ける所ではないという注意も、亦危険の程度やその場所に関して、具体的の説明若くは指示をも受けなかったので、私達の危惧と不安とは畢竟するに自己の想像の所産であるかの如くさえ思われた。唯仙人谷の出合で右岸に渡り、棒小屋沢(助七は之を東ゴリョウと呼び、それに対して劒沢を西ゴリョウと称していた。