후리가나로 읽는 일본 고전
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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)
山の憶い出 上
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면
昔は余程深く入り込めたものと思われる。『吾妻鏡』に拠ると、建仁三年六月三日即ち太陽暦の七月十九日に将軍頼家は富士の狩倉に来て、仁田四郎忠常に命じ、人穴の奥を見究めさせた。同じ月の一日に伊豆の狩倉でも、和田平太胤長に伊東ヶ崎の洞窟を探らせ、胤長は大蛇を退治して出て来たということである。洞窟探検に余程興味を持っていた将軍らしい。忠常は五人の郎等と共に窟内に入り、翌四日の午後十時頃に漸く帰参した、二十時間以上を費している。
此の洞狭くして踵を廻す能はず、意はずして進行す、又暗くして心神を痛ましむ。主従各松明を取る、路次の始、中、終とも水流足を浸し、蝙蝠顔を遮り飛ぶこと幾十万なるを知らず。其先途は大河也、逆浪漲り流れ、渡らんと欲するも拠を失ひ、只迷惑の外他なし。爰に火の光に当りて、河向に奇特を見るの間、郎従四人忽ち死亡す。而して忠常は彼霊の訓に依り、恩賜の御劒を件の河に投げ入れ、命を全うして帰参す云々。古老云ふ、是浅間大菩薩の御在所なり、往昔より以降、敢て其所を見るを得ず云々。今の次第尤も恐る可き乎云々。
とは『吾妻鏡』の文である。恐らく窟内の模様は其当時と変ったところもあろう。