일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

登りが恐ろしく急になる。二十たび以上も立ち停って休みながら、三時漸く絶頂に達した。雲が湧き出して少しも眺望がない。測量の櫓は既に伐り倒されて、古生層の岩片狼藉たる中に花崗岩の標石が取り残されている。三時十五分西をさして山稜を下り始めた。石楠の多い岩蔭を三町も下ったと思う頃、左の谷から登って来る立派な道に出た、どうも様子が少し変なので再び頂上へ戻って仔細に吟味すると、国境の切明けの跡は三角点より三十間も離れた所にあって、今下ったのとは殆んど反対の方向に走っている。夫に跟いて岩の露出した狭い山稜を下って一つの鞍部に着いた。此辺に野宿する積りで両側の渓を探して水を覓めたが、更に見当らない。見当ったのは羚羊の足跡と其糞位のものだ。霧は大粒になって今にも雨が落ちそうに重くたゆたっている。止むなく連嶺の縦走を思い切って三度頂上に引き上げた時には丁度五時で、空しく一時間半を費した訳である。六時三ノ瀬に着いて例の家に泊めて貰った。

二十七日。昨夜は十二時頃に雨が少し降った様子であったが、朝見ると好い按配に晴れていた。七時に出発して一ノ瀬まで昨日の道を戻り、其処から右に折れて、二、三の人家を通り過ぎ、谷川に出て三、四度夫を渡りながら遡って行く。